『あなた、手をつないでくださいな。…ずっとこうしていることはできないのね』

『ぶらんこのりだからな。でも、どうだい。こうして一緒にいるあいだだけでも』


いしいしんじの『ぶらんこ乗り』という小説が好きです。

その中にでてくる、空中ぶらんこ乗りの夫婦のはなしが特にすき。

常に空中ぶらんこに乗ってるふたりが、手をつなげるのは、ふたりが近くに来たときだけ。

だけど、そのぶん、そのときはしっかり手をつなぐのです。



あたしも、そんな風にしか生きれないひとです。

未来のためではなくて、いまのしあわせしか考えれません。

ずっと手をつなげなくても、せめて一緒にいるときは、しっかり手をつなぎたいのです。



あたしの人生観はともかく、小説はとてもいいので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

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